ネコバスの行き先表示「七国山病院」の「院」が逆さまなのはなぜ?その深い意味を考察

となりのトトロのクライマックスで、迷子になったメイを探し出し、母親のいる病院へと送り届けてくれる頼もしい存在ネコバス。
このネコバスの行き先表示板が「七国山病院」に切り替わる際、最後の「院」の文字だけが逆さまになっていることにお気づきでしょうか。
一見すると単なるアニメーションのミスか、さほど意味のない演出に思えますが、駿はそんな無意味な演出はしない男ですw
実はこの逆さまの文字には、宮崎駿監督の緻密な計算と深いメッセージが隠されていると考えられます。
本記事では、この「院」の文字が逆さまに描かれている理由について、3つの視点から考察していきます。
ネコバスは、もともと森に住む古い化け猫の妖怪が、人間の世界のバスという乗り物に興味を持ち、その姿へ化けているとされています。
そのため、行き先表示板に浮かび上がる文字も、人間が書いたものではなく、ネコバス自身が文字の形を模倣して浮かび上がらせているはずです。
妖怪であるネコバスにとって、人間の使う文字は意味を持った言語ではなく、ただの図形や記号にしか見えていません。
一生懸命に人間のバスを真似て文字を表示させてみたものの、複雑な漢字である「院」の形を少し間違えて逆さまにしてしまったというのが1つ目の説です。
小さな子どもが文字を覚えたての頃、左右反対や、上下を逆に鏡文字で書いてしまうのは、あるあるですね。
作中でも、メイが「トウモロコシ」を「とうもころし」と言い間違えるなど、子ども特有の愛らしい間違いが描かれています。
ネコバスの表示板が逆さ文字になっているのは、ネコバス自身が子どもと同じような純真無垢な精神性を持っていることの表れであるとも捉えることができます。
大人には見えず、子どもにしか見えない存在なので、その行動や表現方法も子どもに近いというのが2つめの説です。
サツキとメイはネコバスに乗って、お母さんが入院している七国山病院へ向かいます。
つまり、現実世界の実在する場所へ向かうわけです。
隣のトトロは、現実世界と、異界(ファンタジー)の境界線が曖昧な表現を常にしており、トトロやネコバスはその象徴です。
もしこの時、行き先表示板の文字が完璧に正しい漢字を表示してしまうと、ファンタジー要素がなくなってしまいます。
あえて「院」の文字が逆さまになっていることで、視聴者は無意識のうちに「現実とファンタジーがごっちゃになる」サブミナル効果を狙っている可能性もあります。
正しい現実世界(病院)に近づきながらも、ネコバスという「異界」であるという境界線を、たった一文字の反転で見事に表現しています。
異界(ファンタジー)を表現しているというのが3つめの説です。
これは、トトロ都市伝説でも鉄板ネタですが、トトロ死神説ですね。
トトロが死神だとすれば、ネコバスはあの世へ導く幽霊列車のような役割を果たします。
病院という「死」を連想させる場所へ行く歳に、反転している「鏡」になっている。それすなわち、あっちの世界へ連れて行くよ。という暗示です。
サツキとメイは、すでに故人であの世へ向かっている表現というのが4つめの説です。
まとめ
ネコバスの「院」の文字が逆さまになっている理由は、単なる作画ミスではありません。
ちなみに、4つ目の説は公式に否定されているのでネタです。
1〜3のどれからが、もっとも近い理由だと思われますが、個人的には2が一番正解っぽい気がします。
意外と見落としがちなシーンなので、次にとなりのトトロを観る際に、ぜひこのネコバスの行き先のシーンを意識しながら視聴してみてください。
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