「まっくろくろすけ」の正体とは?ススワタリに隠された意味とジブリ作品の繋がりを考察

引っ越してきたばかりの古い家を探索していたサツキとメイが遭遇した、黒くて丸い不思議な生き物「まっくろくろすけ」。
暗いところからワサワサと逃げていく姿は、少し不気味でありながらもどこか愛嬌がありますよね。
カンタのおばあちゃんは彼らのことを「ススワタリ」と呼んでいましたが、あの黒い生き物の本当の正体は何なのでしょうか。
単なるホラー要素や作画の演出ではなく、実は彼らにもしっかりとした設定と役割が与えられています。
今回は、まっくろくろすけの正体と、彼らが象徴しているものについて3つの視点から詳しく考察していきます。
劇中でカンタのおばあちゃんが語った通り、彼らの正式名称は「ススワタリ」という妖怪の一種です。
誰も住んでいない古い空き家や、手入れされていない暗い場所に集まり、そこをススだらけにしてしまう性質を持っています。
しかし、決して人間に危害を加えるような恐ろしい悪霊ではありません。
サツキとメイが家中の窓を開け放ち、お父さんと一緒に大声で笑い声を響かせたことで、彼らはここは自分たちの居場所ではないと悟り、夜の間にスッと空へ引っ越していきました。
ススワタリは、古い日本の家屋に宿る少しの怖さと神秘を具現化した、とても臆病で無害な存在なのです。
子どもにしか見えない純粋さのバロメーター
おばあちゃんが「ニコニコしていれば悪さはしない」「子どもには見えて、大人になると見えなくなる」と言っていたように、ススワタリは純粋な心を持つ子どもにしかその姿を捉えることができません。
サツキとメイにははっきりと見えていましたが、お父さんには見えませんでした。おばあちゃん自身も「昔は自分にも見えた」と語っています。
これは、人間が成長して知識や常識を身につけるにつれて、目に見えない不思議なものを信じる心が薄れていくことを表しています。
ススワタリは、サツキとメイがこれから異界と繋がることができる純粋さを持っていることを視聴者に示す、重要なバロメーターの役割を果たしているのです。
千と千尋の神隠しにも登場!
実は、このススワタリは千と千尋の神隠しにも登場しています。
釜爺のボイラー室で、細い手足を出して自分の体より大きな石炭を一生懸命に運んでいるあの黒い生き物たちです。
トトロの時代では、人間の笑い声に追われて森へ逃げていくか弱い精霊として描かれていましたが、千と千尋の神々の世界では、労働の対価として大好物の金平糖をもらいながらたくましく生きています。
住む環境に合わせて働き方や生き方を変える彼らの姿からは、宮崎駿監督の描く精霊たちが持つ、環境に適応する生命力の強さを感じることができます。
まとめ
まっくろくろすけ(ススワタリ)は、単なる不思議な生き物ではなく、古い家屋に宿る日本の精霊であり、子どもの純粋さを象徴する存在でした。
そして、別の作品にも登場するほど、宮崎駿監督のお気に入りであり、ジブリの世界観を繋ぐ重要なキャラクターでもあります。
暗い部屋に入ったとき、ふと「まっくろくろすけがいるかも」と想像してしまうのは、私たちの中にもまだ、目に見えないものを信じる純粋な心が残っているからかもしれませんね。
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