ねずみたちによる「バトル・ロワイアル」その名も「ねずみロワイヤル」
この記事では、2024年4月に1巻が発売された漫画「ねずみロワイヤル」のレビューをしていきます。
以下、なるべくネタバレを含まない形で作品内容に触れていきます。
2024年7月現在、単行本はまだ1巻しか発売していません。
連載はWeb連載の「ヤンマガWeb」にて隔週ペースくらいで連載中です。
あらすじ
ある島に集められたクラスメートのねずみたちは、5人が生き残るまでの殺し合いをさせられます。
武器が配給され、時間が経過するごとに禁止エリアができ、強制的に戦いを強いられる環境下でねずみたちはどう戦うのか?
ねずみロワイヤルはパクリ?元ネタは?
ルールは完全にバトル・ロワイアルとほぼ同じですが、この漫画の最大の特徴としては、ねずみが主役のことです。
ねずみしか作中に登場しませんが、見た目をうまく描き分けています。
人間の顔ですら描き分けるのは難しく、キャラクターの描き分けが上手にできていない漫画はよくあります。
その点、この漫画はねずみしか登場しないにも関わず、見た目の描き分けを上手にできています。
ねずみの名前に「りぼん」や「歯茎」といった見た目の特徴をそのまま名前にしているため、リボンという名前のネズミは大きいリボンをしており、ハグキという名前のネズミは歯茎に特徴があるわけです。
さらに人間心理の部分をねずみに演じさせることによって、読者目線だと新しい感覚が生まれてます。
このシステムは革命が起こるかも?!
設定自体が面白いメジャーな漫画タイトルはいくつかありますが、バトル・ロワイアル以外でも「デスノート」なんかはその典型です。
デスノートを読んで、もっと別の展開や心理バトル展開があれば面白いのになーと思った人も多いと思いますが、ネズミロワイヤルの手法を使えば、今後そういう作品が増えてくるかもしれません。
少なくとも、ねずみロワイヤルはこの手法でうまく作品に落とし込めているので、今後デスノートや別の漫画でも設定のパクリ物は増えてくるかもしれませんね。
レビューまとめ
・絵が綺麗
・描き分けが上手
・動物に演じさせるという新たな見せ方
以上、この漫画の注目ポイントまとめでした。
設定が丸々同じだと、どうしてもパクリだ!ってなりがちですが、ねずみロワイヤルは全然そんなことはなく、むしろ新たな形を独自に作っているなと思える漫画なので今後の展開にも期待しています。
2024年7月現在では、まだ1巻しか発売しておらず、連載も20話もないくらいなので、すぐに全話読めるのでおすすめです。