メリー号の妖精の正体とは?
(ONE PIECE37巻より引用)
メリー号が話し出す伏線というか、前フリは空島の時点であり、いつもの通りにボロボロにされたメリー号が、ウソップに修理してもらう前に治っていたみたいな話がありました。
ウソップが夜、宴会の後に小便をしにメリー号の近くの茂みへ行くと、カッパを来た少年のような、透明な妖精さん?的な何かが・・・
ウソップは心霊体験かと恐怖しますが、その正体が後日クラバウターマンだと、フランキーの口から語られます。
曰く、船をだいじに乗っていると、極稀に現れる妖精さんなんだそうです。
メリー号は喋れる訳ではない?
仮にメリー号にクラバウターマンが宿っているとして、船が勝手に動き出したり、喋り出したりするシーンはおかしいのではないか?
とも考えれられます。ごもっともな疑問です。
メリー号に宿っている?クラバウターマンらしき存在をアイスバーグも確認しているシーンがあるため、なおさらメリー号が感情を持って話しているように感じます。
このシーンでは、クラバウターマンはだいじに乗っていたクルーだけに見える存在ではなく、船自体に宿り意識のようなものをもたせる存在とも捉えることができます。
実際に、メリー号とは直接面識のないアイスバーグにも見えたということは、クラバウターマンは船に宿る妖精さん的な存在で実在することは確実です。
それでも、アイスバーグが修繕した後、自らの意志で荒波の中を動き出したり、最後に麦わら一味とお別れの言葉を話したりと・・
メリー号さんの謎は深いです。
このあたりのストーリー展開的にも、メリー号が感情を持っているように読み取ってしまいがちですが、しっかりと読めば船が話したりしているわけでは決してないことが分かります。
最後のシーンは、メリー号が喋り出しているようにも見えますが、あれはナレーション的な感じのセリフなので、いわゆる小説でいうところの天の声、あるいは神視点というものなので、要は実際にメリー号が喋っているわけではありません。
どうしても最後のシーンは「ね、猫が喋ったぁー!」的なノリと勘違いしてしまいますが、あれは天の声であって、一味の心情をメタ的な視点で表現している場面だと捉えるのが正解ですね。