



クレヨンしんちゃんの最終回(噂話)3選
最終回説①:22年後の未来編【感動系】

数ある都市伝説の中でも、特に有名で感動的だと語られているのがこの未来編です。舞台は22年後、しんのすけは27歳の社会人、ひまわりは22歳になっています。ひろしとみさえは、しんのすけ達が高校生の頃に不慮の事故で亡くなってしまったという、悲しい設定から始まります。
しんのすけは妹のひまわりを支えるために、特技を活かして「防衛省しんちゃん課」のエージェントとして働いています。ひまわりは両親が亡くなった事故で足が不自由になり、車椅子での生活を送っていますが、学生時代から交際していた風間くんと結婚し、幸せな家庭を築いています。それぞれが辛い過去を乗り越え、大人として成長していく姿が描かれる、涙なくしては語れない物語です。
補足情報:大人になった野原ひまわり


しんこちゃんとは?
未来のひまわり(5歳)のような存在ですが公式には謎の存在です。一部の回では「未来から来たひまわりの友人」とも語られていますが、描写や言動から見ても本人である可能性が極めて高いと考察できます。
最終回説②:みさえの妄想説【ホラー系】

感動的な未来編とは対照的に、実は怖いホラー説として有名なのが「みさえの妄想説」です。この説では、しんのすけは5歳の時に、車に轢かれそうになったひまわりをかばって亡くなってしまいます。
我が子の死という過酷な現実を受け入れられなかったみさえは、精神的なショックから、しんのすけがまだ生きているという妄想の世界に閉じこもってしまいます。私たちが知っている「クレヨンしんちゃん」の物語は、全てみさえがしんのすけの遺品であるクレヨンで描いた、空想の物語だというのです。ひろしや周囲の人々も、悲しみの中にいるみさえに合わせて「しんちゃんがそこにいる」かのように振る舞っているという非常にやるせない結末です。
最終回説③:18年後のブラックエンド【過激系】

上記の2つとは全く方向性が異なり、過激でブラックな笑えない結末として語られているのが「18年後のブラックエンド」説です。
物語の舞台は18年後。23歳になったしんのすけはヒキニートで、実家を追い出され、ひまわりにたかるクズになっています。ネネちゃんはマサオくんの子供を妊娠し、風間くんは起業に成功するも粉飾決算で逮捕されてしまいます。
そして、その風間くんを逮捕したのは刑事になったボーちゃんでしたが、ボーちゃんは逆上したマサオくんに殺害されるという、どんでも展開に発展していきます。最終的にしんのすけは覚せい剤を使用して終わるという、あまりにも衝撃的な内容です。

事実上の最終回

これまで紹介した3つの最終回説は、いずれもファンの創作による都市伝説です。
原作者である臼井儀人先生がご逝去される前に描いた正真正銘の最後の連載話(絶筆)は、第1126話「みさえが腹痛になる話」です。
これは2010年2月に発売された「まんがタウン」3月号に掲載されました。
内容は、みさえがお腹の調子を悪くし、しんのすけ達が心配するという、野原家の日常を描いたいつもの「クレヨンしんちゃん」らしいエピソードでした。
この最終話は、コミック『クレヨンしんちゃん』第50巻に収録されています。この巻が臼井儀人先生による最後の単行本であり、以降の物語は、元アシスタントらで構成されるスタッフによって「新クレヨンしんちゃん」として、現在も連載が引き継がれています。
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