リアル忍者漫画「アンダーニンジャ」のレビューをしていきます。
アイアムアヒーローの花沢健吾先生の最新作です。
現在ヤングマガジンにて連載中です。
以下、ネタバレはなるべく含まない内容で紹介していきますが、一部あらすじなどネタバレも軽く触れてはいるのでご了承ください。
アンダーニンジャってどんな漫画?
現代社会に潜む忍者は日本国内に20万人ほど存在しているが、その存在は表上は戦後GHQにより解散させられたことになっている。
水面下で動く忍者たちは、今も日本の至るところに潜んでいるが、仕事にあぶれた忍者や、忍者組織(NIN)に嫌気がさした忍者たちは抜け忍となり、アンダーニンジャとなっていく。
忍者同士の組織争いや、謎の敵対阻止とのバトルを描いている。
炎とか雷とか出したりはしない
バトル漫画ではありますが、少年漫画の能力バトル物とは違って、手から光線が出たりとかはしません。
一応、論理的なアイテムとか使って、実在した忍者の術とかを駆使して戦ったり、心理戦をするので、少年漫画にはない青年漫画らしいリアリティはあります。
リアル忍術ネタも満載
摩利支天の真言「オン・マリシエイ・ソワカ」と、唱えると透明化するパーカー「摩利支天」だったり、人工衛星から狙い撃ちするレーザービーム「遁」であったりと、近代的な科学と古典忍術の融合が斬新です。
他にも、米粒の色で暗号を使ったり、隠語で会話したりと、実際の忍者がやっていたっぽいネタも満載で面白いです。
2024年7月現在で13巻が最新刊だが・・
現時点で既刊13巻となっていますが、作品の謎が多く謎が謎を呼ぶ展開で、何が起こっているのか全体的にイマイチまだ見えてきません。
主人公が最初の任務を終えて、第二章が開始されてはいますが、未だに全貌が見えてきません。
敵対組織は謎が多いし、主人公側の組織も謎が多いです。
アニメ化もされています
1章にあたる「講談高校潜入編」までがアニメ化されています。
なぜか謎の技法でストーリー途中からスタートするという、原作を読んでないと全然分からない見せ方をしています。
カット部分も多くいろいろとアニメ版は微妙なところもありますが、戦闘描写とかは分かりやすいですね。
レビューまとめ
・バトル漫画好きにおすすめ
・少年漫画よりも青年漫画派ならなお良し
・忍者に興味があるなら是非!
なかなかネタバレなしの解説が難しい漫画ではありますが、1話からいきなり面白いタイプの漫画なので、とりあえず興味あるなら1巻読んで見るのがおすすめです。
多分、1巻読んでピンと来なかったらこの手の漫画はハマらない可能性が高いと思います。
設定に関しては、最初からかなり作り込んでるっぽいですが、細かいところは描きながら考えている感も少しあって、話が進むほどグダってくる感じもあります。
アニメ化されている高校潜入編まではサクサク展開していくので、謎の伏線もそこまで気にならずに見やすいと思います。